鋼管検査などにも利用されています。

非破壊検査をご存知ですか?
非破壊検査とは、検査対象となるものを破壊することなく検査することができる技術です。
鋼管検査などにも利用されています。

価値のあるものや破壊すると危険性のあるもの、替えの無いものなどを検査する時には欠かせない技術であり、主に建物の安全性を確認する時などに用いられます。

建物の検査というのは、安全のためには非常に重要な作業です。
しかし、安全性をきちんと確認するためには素材の確認や構造のチェック、工事の品質などを調べなければいけません。
一般的な検査手法で建物の安全性を確認しようとする場合、サンプル採取のために一部を抜き取ったり傷をつけなくてはいけません。
たとえ小さなものであったとしても、建物に傷をつけることは安全性の低下につながりますから、検査のためとはいえなるべく建物には手を触れずに検査をすることが望まれます。

非破壊検査とはそんな安全性の高い検査を行うために用いられる技術であり、建物にダメージを与えることなく徹底的に検査を行って安全を確認することができます。
主な検査手法としては、目視試験、放射線透過試験、超音波試験、ひずみ測定等があります。
目視試験は、その名の通り目で見て確認する検査方法です。
もっとも原始的で単純な手法ですが、日常の点検としては非常に重要な試験であり、多くのトラブルを発見することができる手法です。
特別な器具を用意しなくてもチェックマニュアルさえ作成すればだれでも検査を行うことができるのも大きなメリットです。

放射線透過試験はレントゲン撮影のように放射線を利用して建物の内部構造を撮影する試験方法です。
目で見ることができない内部構造をチェックすることができるので、安全確認には欠かせない試験です。
超音波試験は、超音波を物質に流すことで反響音を確認し、異常がないかを確認する方法です。
壁など構造の内部に発生したクラックを発見するのに適しています。
ひずみ測定は、建物全体のゆがみやひずみをチェックする試験です。
構造物の応力を確認する試験であり、建てられてから時間のたった建物を検査する時は特に重要な検査手法です。

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