実際につきあってみないとわからないものです

今の愛車とは10年くらいのつきあいです。1972年型のビートル。小学校の頃からの興味で、どうしても乗りたいと思い購入しました。
購入前から、いろんな人から色々な噂を聞いてました。
燃費が悪い、故障が多い、うるさいなど、あまりいい噂ではなかったですね。
購入に関しては後ろ向きの意見しか聞かなかったし、旧車に詳しい方も周りにいなかったでもどうしてもあの独特のエンジンの音、ドアのしまる音、見た目が好きで周りの意見を無視して購入しました。

買ってみてから今後の事は考えてその都度決めようと思いました。
あれから10年、色々な事があった。
確かに古いだけあって、ちょこちょこと故障はする。
普段聞いたことのないような珍事件も多い。
でも部品を替えればいい程度の故障ばかりです。

普通に最近の電気自動車などに乗っていては経験する事もないだろう事も色々あったけどそれはそれで、面白い体験ができていて、人より楽しい人生なだけだと思う。
車が止まってしまった時だって、たくさんの知らない人に助けてもらえました。

燃費だって、買う前に周りの人たちから聞いていた程悪い訳ではありませんでした。
リッター10キロは走ってくれていると思います。
ただ、ガソリンはハイオクを入れているので、確かに燃料代は少しかかります。
でもそんな、家計をとても圧迫する程ではありません。

結果、何の問題も無く車に対してたいした知識の無い私が乗って10年がたとうとしています。
そして、1度もこの車を買ったことを後悔していなません。
それどころか、つきあいが長くなるほどどんどん好きになっていっている気がします。
最近は熟年夫婦のような関係です。

この車とのドライブはいつだって格別です。
エンジンの音に古いラジオの音、三角窓からはいる心地よい風。
当たり前の贅沢な日々。
手放そうと思った事は一度もありません。

最近は錆が進んでしまい、錆との戦いをどう制するか、それが課題となってきました。
でもそういう事を考えることも楽しいんです。
こんなに一つの物を大事にしているのに、どんどん加税されていく。
嘘みたいに高い税金を支払わされ、悪いことをしているような扱いで肩身も狭い。
悔しいとは思うけど、それでもやはり手放そうとは思いません。
おばあちゃんになってもずっと乗り続けていきたい。
panku_car

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